神奈川県の小児医療費助成 来年4月から12歳までに引き上げへ

神奈川県庁

 小児医療費助成を巡り、黒岩祐治知事は30日の神奈川県議会本会議で、来年4月から通院費の助成対象を拡大し、現行の6歳までから小学校を卒業する12歳までに引き上げる方針を表明した。

 知事は、各市町村が保護者の経済的負担を軽減する観点などから小児医療費助成の拡充を図っているとした上で、「県も市町村への一層の支援が必要と判断した」と述べた。医療費助成は「本来、国が一律の制度として措置すべきである」とも指摘した。

 県は新たな助成対象者の規模や必要となる財源について「今後、精査を進める」としている。

 所得制限の設定や一部負担金(通院1回200円、3歳まではなし)に変更はない。自民党の柳下剛氏の代表質問に答えた。

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