米、12月にも利上げ幅縮小 FRB議長が講演で表明

米ワシントンにある連邦準備制度理事会(FRB)本部=2月(共同)

 【ワシントン共同】米FRBのパウエル議長は11月30日の講演で「利上げペースを減速するのは、早ければ12月の会合になるかもしれない」と述べ、12月の次回連邦公開市場委員会(FOMC)で決める政策金利の上げ幅を前回の0.75%から縮小する可能性に言及した。市場関係者は、0.5%の利上げを決めることを有力視している。現在3.75~4%の政策金利のピークは「9月時点予想(の4.6%)より高くする必要がある」との考えを改めて示した。

 物価上昇率は「依然として高すぎる」としながらも、10月の物価上昇率が市場予想より小さかったことは「歓迎すべきことだ」と表明。

11月30日、米ワシントンで景気やインフレについて話すFRBのパウエル議長(ゲッティ=共同)

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