【コラム】実際、釘で摘発されるのってどういう経緯なのさ?って話。/CRAナカムラ

●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若263
はい皆様!今週も東北からぱちんこ愛を叫ぶ謎のオッサン’sコラムへようこそ。

いやーもうこちらは今にも雪が降り始めようとしている状態で、既にエアコンの暖房だけでは間に合わず、ストーブ併用でやっとこさな感じでございます。

さてさて、先週に続いて今週も釘摘発について少々ウンチクを語らせてもらおうかと思いますです、ハイ。

まず知っておきたいのは、今回のように釘問題でパチンコ屋が裁かれる流れで、それはおおまかに以下のようになる。

①通報・告発等で、警察が疑いを把握。

②ホールで実際の台に釘シートをあてたりして不正かどうか測定。
(主に新台検査の時に「ついで」で行われる事が多い)

③明らかに不正が疑われる場合は台を押収。
(任意提出という形でも、実質的にホールが断る事は不可能)

④持ち帰った台を精密に調べて、100%不正が行われた証拠を固めて、断定。
(この作業で最低1ヶ月、長ければ3〜4ヶ月)

⑤当該店舗に正式な処罰を通達して、罰則実働。

ちなみに、実際にホールが処罰として「営業停止」やら「営業許可取り消し」になるのは、⑤の時点なので…台を押収されてても⑤までは普通に営業できる。押収されて歯抜けになったシマにも、いつも通りの新台入れ替えの変更承認申請さえすれば、警察は検査に来てくれるはずだが、まさかそんな暴挙をかますクソ度胸のある店舗なんてあるはずもなく、その部分は前人未到である。

つまり、通報が入ってからトントン拍子に台を押収まで行っても、そこから数ヶ月は処罰が下らないってのがミソ。昔からよくいる、改装とかで何日か店休してる店に対して「あの店は俺が先週通報したから営業停止で店閉めてるんだぜ♪」といった妄言は全てウソだと分かるはずだ。

もちろん通報や告発がなくても、いきなり台を押収されたりした場合があって、それは所轄から検査に来た警察官の突然の気まぐれだったりするんだが…一番厄介なのは、ホールへ検査に来る現役警察官に混じって「嘱託」としてやって来る警察OBのお爺さま。

所轄の生活安全課のメンツが実際の新台検査を担うワケですが、忙しくて手が回らない事も多くて、その場合は警察OBが嘱託職員という名目で参戦してくるのである。

何を隠そう、こういうOBが一番偉そうにしてるんだわ。現役警察官からしたら「大先輩」だし、逆らえない存在なんだよね。この嘱託爺さん達が、ほんと気まぐれで…たまーーにやたらヤル気満々な人が混じってるんだww

仲間内でOBとしての威厳を見せつけようとしてるのか何なのか分からないが、やたら細かいツッコミを入れてきたり…検査と関係ないシマで釘を凝視してたり。

大阪で立て続けにそういうOBが検査を不許可にした事案が発生した時は、そのOBの顔写真と名前が各ホールにまわってきて、逆指名手配のEMERGENCY扱いだったのは笑えるおもひで。

しかしまぁ、パチンコと釘問題は切っても切れない関係なので、今後も色々あるんだろうけど、果たしてスマパチやらエコパチやら封入式やら…どれかがこの問題を過去のモノにするんですかね?

■プロフィール
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。

© 遊技日本合同会社