性的サービス、女子高生にさせる…ホテルに派遣した男ら逮捕 生徒の親「娘がデリヘル嬢かもしれない」

送検される32歳男=11月11日午前9時5分ごろ、西入間署(一部加工しています)

 18歳未満と知りながら女子高校生をデリバリーヘルス(派遣型風俗店)で働かせたとして、県警少年捜査課と所沢署の合同捜査班は30日、風営法違反と児童福祉法違反の疑いで、風俗店の経営者で狭山市柏原、自称塗装業の男(32)と東京都杉並区和泉2丁目、自称会社員の男(31)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は共謀して3月26日~4月6日までの間、県内居住の10代の女子高校生を4回にわたり、所沢と入間市内のホテルに派遣し、いずれも30代の男性客2人に性的なサービスを行わせた疑い。県警は共犯事件として認否を明らかにしていない。

 少年捜査課によると、両容疑者はデリバリーヘルス「リップハウス」(入間市)の共同経営者。2人は地元の友人で主に32歳男が集客し、31歳男が女子高校生の出勤管理をしていたという。4月19日に、女子高校生の保護者から「娘がデリヘル嬢をしているかもしれない」と所沢署に届け出があり発覚。女子高校生への聞き取りやホテルの防犯カメラの精査などの所要捜査から容疑者らを特定した。

 県警は入間市内の同店事務所で、この女子高校生に「出た分だけ稼げるから」と面接するなど有害業務の労働者募集を行ったとして、11月9日に職業安定法違反などの容疑で両容疑者と狭山市の男(21)を逮捕していた。

 両容疑者は知人を通じて、「高額な収入が得られる」などのうたい文句で女性従業員を勧誘していたとみられる。県警は他にも同様の手口で働かせていた被害少女がいたとみて、捜査している。

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