24時間レンタルは110円 傘シェア「アイカサ」、相鉄本線の17駅に設置

アイカサの利用イメージ(相模鉄道提供)

 相模鉄道(横浜市西区)は30日から、傘のシェアリングサービス「アイカサ」のスポットを相鉄本線の17駅に順次設置している。急な雨の場合などに駅で傘をレンタルでき、スポットに返却する仕組み。鉄道の利便性の向上や、忘れ物問題の解消につなげたい考え。

 アイカサは、Nature Innovation Group(東京都)が運営。スポットは、相鉄本線横浜-かしわ台間の17駅に計30台設置する。料金は24時間レンタルが110円、使い放題プランが月額280円。専用アプリをダウンロードして利用する。

 相鉄と相鉄バス(横浜市西区)の発表によると、2021年度の駅や車内などでの忘れ物は、傘が最も多く約1万3千本で、全体の22.5%を占めた。保管や整理が必要なため、業務面やコスト面で負担になっているという。

 新型コロナウイルス禍から社会経済活動が回復することで、今後さらに増加していくと予想される。相鉄の担当者は「傘を『買うもの』から『借りるもの』にすることで、忘れ物の削減や、傘の使い捨ての抑制の推進に貢献したい」と話している。

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