飲酒運転根絶を ローソンと神奈川・藤沢市などが協定 アルコール購入者にグッズ配布

飲酒運転根絶へ向け協定を結んだ4者=藤沢市役所

 忘年会など飲酒の機会が増えるシーズンを控え、ローソンと藤沢市、藤沢署、藤沢北署の4者が今冬、アルコール類を飲む前に飲酒運転根絶を啓発する新しい形の交通安全キャンペーンを展開することになった。

 同市内のローソン、ローソン・スリーエフ全42店舗で、アルコール飲料を購入した客を対象に、11日から20日までの間、市の公式マスコットキャラクター「ふじキュン♡」が「お酒は家で楽しんで」「飲酒運転は絶対ダメ」と呼びかけたイラストをあしらった除菌ウエットティッシュを配布する。

 千葉県八街市で下校中の小学生5人が死傷した21年6月の飲酒運転事故を受け、市や両署が効果的な対策の実施を検討していたところ、市役所本庁舎に出店しているローソンから協力を得られることになった。県内初の取り組みで、4者が11月30日、交通安全事業に関わる協定を結んだ。

 鈴木恒夫市長は「ピンポイントの対策として効果が見込まれる。従来のキャンペーンにプラスアルファするもので、飲酒運転根絶の大きな力になる」とあいさつ。ローソン南関東エリサポート部の有田和正部長は「コンビニは生活に欠かせない存在。社会の一員として地域の安全安心に協力していく」と述べた。

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