長与駅から地域活性化へ 社福法人ながよ光彩会 JR九州にぎわいパートナーに認定

古宮洋二社長(左)からパートナー認定を受けた貞松理事長=福岡市、JR九州本社

 JR九州が民間事業者と協力し駅や線路を活用した地域活性化を目指すプロジェクト「九州DREAM STATION」のにぎわいパートナーに、長崎県西彼長与町の社会福祉法人ながよ光彩会が選ばれた。同町吉無田郷のJR長与駅で改札や乗降補助、清掃などの一部業務を受託する他、駅構内や駅前を活用した交流拠点化を図る。
 プロジェクトは昨年9月にスタート。同社管内の駅や線路を活用したにぎわい創出を目指す事業者を今年4月から一般公募し、38件から4社を選んだ。来年度からの事業開始を目指す。
 ながよ光彩会は、同町で高齢者福祉施設を運営。長与駅の駅業務について、JR九州と簡易委託契約を結び、駅員が不在となる正午~午後5時の時間帯に法人職員が一部業務を担う。同町が管理している駅構内のコミュニティーホールと駅前ロータリースペースを使って、作品展示や物販イベントなどの企画、運営を通して地域のにぎわいを生み出すとしている。
 福岡市のJR九州本社で30日、認定式があった。同法人の貞松徹理事長は、駅員不在の時間帯に列車を乗り間違えたという地域の高齢者の声を紹介し「公共交通と福祉を掛け合わせることで、地域課題を解決したい」と抱負を語った。

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