ファミマ店員の女子高生、客に買い物やめさせ…直感で警察に電話「来て下さい」詐欺阻止 緊張の通報に称賛

感謝状が贈られた横田梨衣捺さん

 埼玉県警加須署(小沢賢司署長)は28日、特殊詐欺被害を未然防止した功労で、コンビニエンスストア・ファミリーマート豊野台テクノタウン店のアルバイト店員、県立羽生高校2年の横田梨衣捺(りいな)さん(17)に同署で感謝状を贈った。

 同署によると、横田さんは10月22日午後5時ごろ、店に訪れた60代男性が5万円で電子マネーを購入しようとしたことから特殊詐欺を疑った。購入理由を確認したところ、「パソコンがウイルスにかかって、セキュリティーをするためにギフトカードが必要」と言ったことから、詐欺だと直感した。

 電子マネーの購入をやめさせ、同署に「特殊詐欺かもしれない。来てください」と通報。被害を未然に防いだ。横田さんは「電子マネーが高額の場合はお客さんに使い道を確認している。通報するときは緊張した」と話した。

 小沢署長は「アルバイト先で機転を利かせて特殊詐欺被害を防いでくれた功労は大きい。今後も、継続して使い道を聞くなどの働きかけをお願いしたい」と感謝した。同署によると、特殊詐欺は今年に入って14件(28日現在)発生しているという。

 感謝状の贈呈には羽生高校から新井康之校長や担任教諭らも同席して、横田さんの功労をたたえた。

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