高2男子平均171.5cm、福井の子どもは高身長 2021年度の学校保健統計調査、体重は並み

2021年度 福井県子どもの発育状態(5~17歳)

 福井県は11月30日、県内の5~17歳の男女を対象にした2021年度の学校保健統計調査結果を発表した。身長は男女ともほとんどの年齢で全国平均以上、体重は全国平均並みとなった。極端な肥満や痩身傾向もみられず、県教委は「朝食を取るなど基本的な生活習慣が身についており、発育は良好」と分析している。虫歯(処置済みを含む)がある割合は全校種で全国平均を上回った。

 県によると、文部科学省は例年、調査期間を4~6月と定めているが、21年度は新型コロナウイルスの影響を踏まえ、20年度に続き1年間と設定。調査時期によって発育状況に差があり単純比較ができないとして、各都道府県の結果を比較した順位は今回も公表していない。

 男子の平均身長は小5と中3を除く年齢で全国平均を上回った。高2は171.5センチで全国平均に比べ1.7センチ高かった。高3は同じだった。女子は小5を除き全国平均以上で、高3は1.2センチ高い159.2センチだった。体重は女子の高3が54.2キロで全国平均を1.7キロ上回った。

 年間の発育量が最も大きい年齢は、男子の身長が中1時で7.1センチ、体重が中2時で4.4キロ。女子は身長、体重とも小6時で、6.1センチ、5.2キロとなっている。

 標準体重に比べて20%以上重い肥満傾向の割合は、男女とも大半の年齢で全国平均を下回っている。20%以上軽い痩身傾向も、男女とも全国平均を下回る年齢が多かった。

 虫歯がある割合は、幼稚園児33.5%、小学生47.8%、中学生40.0%、高校生56.5%と全国平均を上回った。

 裸眼視力が1.0未満の割合は小学生36.6%、中学生62.7%。小2で4人に1人、小6で2人に1人程度と年齢が上がるにつれ、増加傾向にある。県教委は「スマートフォンやゲームなどを見る時間が増えたことが一因ではないか」とみている。

 ◇調査の方法 1948年度から全国で毎年実施。2021年度は福井県内の幼稚園、幼保連携型認定こども園、小中学校、義務教育学校、高校のうち、文部科学相が指定した計148施設の5~17歳(21年4月1日時点)を対象に調べた。視力や聴力、疾患の有無など健康状態に関する事項は5万4582人、身長と体重の発育状態は1万2489人を抽出した。

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