岡山、兵庫、愛知、三重県の各公安委員会は暴力団対策法に基づき、活動を厳しく制限する「特定抗争指定暴力団」に指定暴力団の池田組(岡山市)と山口組(神戸市)を指定すると1日発表した。制限対象となる「警戒区域」は両組織の主要拠点がある岡山、神戸など4市。8日の官報公示で効力が発生する。
特定抗争指定は、山口組と神戸山口組(神戸市)などに続き全国3例目。山口組は、神戸山口組から独立した池田組との間でも指定されることになる。指定は3カ月ごとの更新が必要。
他の警戒区域は名古屋市と三重県桑名市。区域内では、おおむね5人以上の組員集合▽組事務所への立ち入り▽対立する組員への付きまとい―などが禁止され、違反すれば逮捕される。
1日午前には岡山県公安委が指定に向け、池田組に対する意見聴取の場を設けたが組側は欠席。これで4県の公安委による両組織への聴取が終了した。両組織とも全て欠席したという。
池田組を巡っては10月26日、岡山市の理髪店で男性組長が襲われ、組長が住むマンションの駐車場で発砲事件が発生。5月には組関連施設に車が突っ込み、それぞれ山口組系の組幹部ら男3人が逮捕された。