現役時代と今、どっちがLOVE?カタールで話題の代表監督たちのビフォーアフター

カタールワールドカップで注目を浴びているのは選手だけではない。多くのチームで監督の容姿が話題にのぼっている。

今ワールドカップでの各国代表監督は15から20年前に活躍した元代表選手が多い。彼らが引退後も「かっこいい」、「イケメン」、中には「現役よりもむしろいい」といった意見もある。

ここでは今大会で注目を浴びた監督たちの今・昔を紹介しよう。

ムラト・ヤキン(スイス)

現役時代

カタールワールドカップ

スイス代表で選手以上に注目を浴びたのがムラト・ヤキン監督だ。トルコ系スイス人で現役時代はEURO2004にもプレー。

DFラインを統率するセンターバックでバーゼルやシュトゥットガルト(ドイツ)、フェネルバフチェ(トルコ)などでプレー。ハカン・ヤキンとともに兄弟でスイス代表で活躍をしたことで覚えている人も多いのではないだろうか。

2006年に現役引退後は、古巣のバーゼル、グラスホッパー・チューリッヒ、スパルタク・モスクワ(ロシア)などで監督業を務め、昨年夏よりスイス代表監督に就任した。

現役時代の写真はカイザースラウテルン時代。現役引退後はカタールワールドカップのもの。渋みがふえハリウッド映画で葉巻を吸っているのが似合うようなダンディーな容姿へ。

リゴベール・ソング(カメルーン)

現役時代

カタールワールドカップ

カメルーン代表監督として熱いジェスチャーで指揮をとる姿が話題となった。

ソング監督と言えば、スピードが売りのセンターバックでカメルーン代表のキャプテンを務めた。積み上げた試合数は137、同国が誇るレジェンドだ。

現役時代はメス、ランスといったフランスのクラブやトルコのガラタサライでプレーした。

引退後の2016年には脳卒中に倒れたが、無事に回復。2018年にカメルーン代表暫定監督、U-23代表監督を経て今年3月にカメルーン代表監督へ就任した。

現役時代からドレッドヘアなことが多かったが、今大会では髭の下部をカメルーンらしくライオンのようなゴールドに仕上げキメてきた。

スーツ姿にキャップという出で立ちだが試合中熱くなるとスーツを脱いでしまうのもかつての闘将を思い出させた。

画像は1998、2010年のワールドカップ、そして今大会のもの。

アリウ・シセ(セネガル)

現役時代

カタールワールドカップ

世界的ラッパーの「スヌープ・ドッグ」に似ていると話題になったのがセネガル代表監督のアリウ・シセだ。

ロシアワールドカップでも「イケメン」だと話題になったが当時は黒いスーツだった。今大会ではジャージー姿で指揮。(ソングと同じく)熱くなるとジャージーを脱いでTシャツ姿になってしまう脱ぎ癖?も共通点だ。

現役時代はアリュー・シセと表記されることも多かった。セネガル代表が2002年の日韓ワールドカップの際にDFリーダー、またチームのキャプテンとして初出場・ベスト8入りを支えた。現役時代の画像は当時のものだ。

クラブチームでは、パリ・サンジェルマン、リールといったフランスのチームやバーミンガム、ポーツマスといったイングランドのチームでもプレーした。

2009年に現役を引退。2012年にセネガルU-23代表のアシスタントコーチから指導者の道へ進み、2015年よりセネガル代表監督へ就任した。アフリカでは異例の長期政権で現在7年以上チームを継続して率いている。

2019年のアフリカ杯で準優勝、2021年のアフリカ杯で初優勝と結果を残しており、ワールドカップも今大会が2回目の挑戦で決勝トーナメントへ進出。なんと、選手と監督両方で決勝トーナメント進出を決めた。

ドラガン・ストイコヴィッチ(セルビア)

現役時代

カタールワールドカップ

名古屋グランパスでのプレーでおなじみのドラガン・ストイコヴィッチ。レッドスター、マルセイユ(フランス)、エラス・ヴェローナ(イタリア)など世界を渡り歩き、日本で長くプレーした。

旧ユーゴスラビア代表では10番をつけ1990年、1998年のワールドカップ、EURO ’92、2000などに出場した。「ピクシー」の愛称で知られ、繊細なプレーぶり、その容姿ともにまさにエレガントだった。

現役引退後は2008年から2013年まで名古屋グランパスを指揮。2009年のJリーグ第29節横浜F・マリノス戦でふいに来たボールを革靴でゴールマウスへ蹴り入れるなど監督になってもその足技は華麗だった。

その後、中国リーグを経て、2021年よりセルビア代表監督に就任。カタールワールドカップは監督として初めてのワールドカップになる。そんなピクシーも57歳、貫禄がでてきた。

ルイス・エンリケ(スペイ

現役時代

バルセロナ監督時代

カタールワールドカップ

現役時代、1994、1998、2002と3度のワールドカップに出場したのがルイス・エンリケだ。1994年のワールドカップではイタリア代表DFマウロ・タソッティから肘打ちをくらい鼻骨骨折(タソッティは後に8試合の出場停止に)を食らっている。

レアル・マドリー、バルセロナと禁断の移籍をした選手の1人でサイドを中心にポリバレントに様々なポジションでプレーした。

2008年にバルセロナBで指導者としてのキャリアをスタート。その後、トップチームでも1時代を築き、2018年よりスペイン代表監督へ就任。2019年に一時はチームを離れるも、数か月後に再び監督へ就任している。

カタールワールドカップは監督としては初めてのワールドカップ。EURO2020では準決勝へ進出しており、それ以上の成績を狙いたいところだ。

バルセロナ時代はスーツ姿で指揮をとるそのファッションに注目が集まった。カタールでは黒のシンプルな服で指揮をとっている。

近年は長女のシラ・マルティネスが同代表フェラン・トーレスと交際していることにも注目が集まっている。

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