アレックス・パロウがインディカーと並行してマクラーレンF1のリザーブドライバーに就任

 12月1日、マクラーレンF1チームは2023年のリザーブドライバーとして、2021年インディカーシリーズ王者のアレックス・パロウを起用すると発表した。パロウは2023年のインディカー参戦と並行してF1チームをサポートし、インディカーとバッティングしない日程でチームに帯同する。

 パロウは2015〜16年にGP3に参戦した後、来日し全日本F3選手権に参戦。スピードを示し、2017年に一度ヨーロッパに戻った後、2018年には全日本スーパーフォーミュラ選手権、スーパーGTに参戦。スーパーフォーミュラでは1勝を挙げランキング3位につけた。

 2020年からはスーパーGTでのチーム・ゴウとのコネクションを活かし、来日前から目標としていたインディカー・シリーズに挑戦。チップ・ガナッシに移籍した2021年には、3勝を挙げチャンピオンを獲得した。

 そんなパロウは、マクラーレンのドライバーデベロップメントプログラムの一環として2022年のF1アメリカGPでフリープラクティスに出走したほか、バルセロナ、レッドブルリンクでMCL35Mをドライブしていた。

「2023年、マクラーレンのリザーブドライバーのひとりとして加わることになり興奮しているよ。MCL35MとMCL36のどちらもドライブしたが、素晴らしい経験だったよ。来季のマシンに関わることが待ちきれないし、ドライバーとして成長を続けることを楽しみにしているよ。マクラーレンが来季この新しい役割を与えてくれたことに感謝している」とパロウ。

 また、マクラーレンF1チームのプリンシパルを務めるアンドレアス・ザイドルは「来季のリザーブドライバーとしてアレックスを迎えることができてうれしく思う。彼は今季オースティンでのFP1、さらにドライバーデベロップメントテストで感銘を与えてきた」とコメントした。

「彼はこれまで多くの注目すべきシリーズで結果を残している。特に2021年にはインディカーでチャンピオンを獲得しており、チームでの彼の役割を広げられることは素晴らしく、彼とより緊密に協力できることを楽しみにしている」

 パロウはインディカー参戦と並行してマクラーレンF1チームを支え、日程が合うイベントでチームのリザーブドライバーを務める。

マクラーレンのリザーブドライバーに決まったアレックス・パロウ

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