【ドラディション】“炎のファイター”で入場した藤波が棚橋と一騎打ち!50周年大会に長州、藤原、武藤、蝶野も駆けつけた

ドラディションは12月1日(木)、国立代々木競技場 第二体育館にて藤波辰爾デビュー50周年記念ツアー最終戦となる『DRAGON EXPO 1971』を開催。

TATSUMI FUJINAMI 50th ANNIVERSARY THE NEVER GIVE UP TOUR FINAL
レック株式会社 Presents DRAGON EXPO 1971
■日時:2022年12月1日(木) 開場 17:00 開始18:30
■会場:東京・国立代々木競技場 第二体育館
■観衆:2150人

今大会は”昔”も”今”も輝き続けるプロレスの魅力に”時代の隔たりは関係ない”という想いを、「プロレスの進歩と調和」の合言葉に込めて、全てのプロレスファンに藤波辰爾が贈る「50年分の感謝の祭典」。

昭和、平成、令和をリングで闘い続けてきた藤波だからこそ届けられる「プロレス万博」は、藤波がデビューした1971年に想いを馳せ、プロレスが持つ醍醐味を味わい尽くす大会とアナウンスされていた。

1971年に日本プロレスでデビューし、1972年に新日本プロレス旗揚げに参加して以降、日本プロレス界を牽引し2021年にデビュー50周年を迎えた。

2021年10月からスタートした藤波辰爾のデビュー50周年記念ツアーは5月12日(木)に東京・後楽園ホールで開催、 10月22日(土)福岡・アクロス福岡、 10月30日(日)大阪・ATCホール、ファイナルが2022年12月1日(木)国立代々木競技場・第二体育館となった。

そしてこの日のメインでは、藤波辰爾が棚橋弘至との注目の一騎打ちが行われた。

メインイベントではスペシャルリングアナウンサーとして田中ケロ氏が登場。

続いてスペシャルゲストがコールされ、最初に登場したのは藤波のデビュー戦を務めた北沢幹之さん、次に蝶野正洋がリングイン、そして来年2月に引退を控える武藤敬司、次に同じくデビュー50周年となる藤原喜明、最後に往年のライバルであった長州力氏が登場した。

北沢「藤波君、50周年おめでとう。これからもまだまだ頑張ってください。応援してます。」

蝶野「藤波さん、50周年おめでとうございます。もう我々はガタがきてるんですけど、藤波さんはまだまだ現役で続けられると思います。今日の棚橋戦、ぜひギャフンと言わせてもらって、藤波辰爾ここにありと。9月にはNHKで藤波さんの軽快な姿、見させていただきました。リングの上で今日はぜひ見せていただきたいと思いますんで、応援よろしくお願いします」

武藤「藤波さん、50周年おめでとうございます。ずっと藤波さんの背中を追いかけてきましたが、俺の方が先にやめることになってしまいました。藤波さん、これからもずっと元気な姿を俺たちに見せていってください。おめでとうございます。」

藤原「藤波さん50周年おめでとうございます。実は私も50周年でありまして、私のデビュー戦の相手が藤波さんでありました。あれから50年、これからも頑張ってください。ボクも頑張ります。ありがとうございました。」

長州「どうも、藤波選手、50周年おめでとうございます。今日はボクは棚橋を一生懸命、応援します。そしてここに藤波ありを今日見に来ました。どうもありがとうございます。」

棚橋が先に入場し、次に藤波の入場曲がメドレー形式で流れ、最後に「炎のファイター」が流れるとかつてのアントニオ猪木さんを彷彿させる赤のガウンで藤波が入場。

対するは新日本プロレスのエース棚橋弘至。

ゴングが鳴ると序盤は新日本プロレスの本道を見るかのような手を取り足を取るクラシカルな攻防を展開。

試合が動くと藤波はライバル長州の得意技であったサソリ固めを棚橋に仕掛ける。

続けてドラゴンスクリューも見事に決めた。

勝機を見出した藤波は早い仕掛けであるがドラゴンスリーパーの体勢へ。

これは棚橋が耐えてうまく決まらず。

ドラゴン張り手を棚橋に見舞うと棚橋からも逆襲の張り手が、しかしそれを耐えた藤波は再度のドラゴン張り手を見舞った。

要所要所で棚橋の攻撃がジワジワと藤波の体力を消耗させると、チャンスと見た棚橋はハイフライアタックを決める。

最後はハイフライフローを炸裂させ棚橋が3カウントを奪った。

<試合結果>

▼メインイベント
藤波辰爾デビュー50周年記念試合FINAL 60分1本勝負
× 藤波辰爾(ドラディション)
vs
〇 棚橋弘至(新日本プロレス)
11分44秒 ハイフライフロー→片エビ固め

この後、故・アントニオ猪木さんの追悼セレモニーが行われた。

セレモニー終了後、藤波はマイクを手に取り「本日はボクの50周年記念にご来場いただき本当にありがとうございました。この50年、色んな事がありました。今日デビュー戦の相手をしてくれた北沢さん、本当にありがとうございます。あれから50年こんな素晴らしい選手と渡り合うことができました。そして最後に、師匠である猪木さん、本来、猪木さんもこのリングに立ってくれる約束でした。それが叶わぬことになりましたが、ただ我々レスラーはこれからも猪木さんの遺志をついで邁進していきます。どうぞこれからもプロレスをよろしくお願いします。本日はありがとうございました。」

続けて「すみません!あまりにも衝撃のジャンピン・ボディープレスを食らって、一番肝心な締めを忘れてしまいました。今頃、天国で猪木さんがバカヤロー!と怒っています。それでは皆さんご唱和ください。ご起立のうえ元気よく、猪木さんの1・2・3、ダー!をいきます。それでは、ご唱和ください。1、2、3、ダーーー!!!」

最後に花道を去る藤波のもとに大勢のファンが寄っていくと一人一人に握手を行い、50周年の記念大会を締めくくった。

➡次ページ(試合後バックステージコメント)へ続く

▼試合後バックステージコメント

藤波「とことん付き合ってくれまして、ありがとうございます」

棚橋「ありがとうございます」

藤波「やっぱり、トップを張っていた選手はやっぱ強いね。頑張っていたつもりだけどね。」

棚橋「藤波さん! 50周年おめでとうございます!」

藤波「ありがとうございます」

棚橋「ボクの今年のキャリアが、23年です」

藤波「ちょうど半分」

棚橋「まだ半分いってないです!本当に、今日闘って」

藤波「いいなあ~」

棚橋「藤波さんの上手さ……」

藤波「いやいやいやいや」

棚橋「いや、ボク、あの! プロレスラーになりたくて。藤波さんを目標に頑張ってきたことは……」

藤波「泣くなよオマエ!オレ引退じゃないんだぞ、オマエ!」

棚橋「間違いじゃなかったなと、今日思いました本当に。ありがとうございました」

藤波「ちょうどボクが猪木さんと、猪木さんを独り占めした…まったく同じ、心境かどうかわかりませんけどね。まあ、何か伝えられればいいかなと思ったんですけど、ボクはご覧の通りの体調がね、やっぱ足がどうしてもいまいちっていうか、これは負け惜しみじゃないんだけどね、ウン。本来、まあ、現役のバリバリの選手をね、やる時はもう少し調整したいんですけどね、今回はちょっと慌てすぎた、一戦だったね。彼が丁度、ボクが後楽園で言った一言がね」

棚橋「ハイ!」

藤波「聞き逃さなかったんですよね、引くに引けなかった」

棚橋「じゃあ、藤波さん。もう一度……。ボクと一緒に肉体改造して下さい」

藤波「お! もう一回チャンスくれるのか!?」

棚橋「もう1回!」

藤波「よーし!」

棚橋「いや、ボクも見て下さい、ホラ!」

藤波「ホラ、オレも大分絞ったつもりなんだけどなあ。ちょっとオレもじゃあもうちょっと」

棚橋「藤波さんと朝、ランニングがしたいです」

藤波「そうだね、ランニングできるということは体感がもうちょっと戻るということだもんな」

棚橋「ハイ、ハイ、ぜひ実現して、ハイ」

藤波「オーケー」

棚橋「頑張っていきましょう!」

藤波「やっぱ強ええ。やっぱ体幹が違うわ。オレもロックアップの時はバシっといったつもりなんだけどねえ。まあ、芯が違うねえ」

棚橋「違います。ボク、藤波さんとやっぱロックアップいった時に、やっぱ現役選手の誰よりも重かったっす」

藤波「いやいやいやいや」

棚橋「うおー、ああって感じで! やっぱりね、このロックアップっていうのはプロレスの基本動作ではあるけども、ここでしたものが次の展開に移るっていう。」

藤波「そうだね。ちょっと今日はね、巻き込みやんなかったもんね。」

棚橋「いやぁ、ボクも最初ロックアップいった時にバック獲ってやろうと思ったんですけど、ガッチリ組まれたんで。バック貰えなかったですね、ほんとに凄い。」

ーー藤波さん、歴代のテーマ曲と最後に猪木さんのテーマ曲で入場されました。

藤波「ハイ。いやもう50周年、もうとにかくね、いろんな部分をね、まあファンあっての我々、レスラーがね、リング戦えるわけだから今日は色んな部分のボクを見てきたファンにね、色んな部分を今日は体感してもらいました」

ーーガウンも猪木さんみたいでした。

藤波「そうですか。まあ、猪木さんのあのボンバイエでボクは入場するのはちょっとおこがましいですよね、ちょっと猪木さんに了解を得てね、アレはちょっと、あのボンバイエではちょっとオレはアレ、足が竦んじゃうね。」

棚橋「でも藤波さん、猪木さんの曲で藤波さんを待ってるボクなんか、2vs1で戦うような気持ちでしたし、うわーマジかーって思いましたけども、まぁ藤波さんだからこそ、猪木さんも喜んでくれてるんじゃないかなと思います。」

藤波「いやぁ、やっぱり猪木さんは永遠ですよ、我々のね。やっぱり鏡っていうのかね。まぁ、ボクらのまだ後ろには猪木さんがいるっていうその気持でねリングに立ってます。本当にありがとう今日は。」

棚橋「こちらこそありがとうございました。」

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