【経済財政諮問会議】「令和5年度予算編成の基本方針」を答申/DX等への投資や全世代型社会保障の構築明記

【2022.12.02配信】政府は12月1日、第15回経済財政諮問会議を開催し、「令和5年度予算編成の基本方針」を決定した。令和5年度予算編成に当たっては、“令和4年度第2次補正予算と一体として”とし、「経済財政運営と改革の基本方針 2022」に沿って、足元の物価高を克服しつつ、経済再生を実現するとし、DX等への投資や全世代型社会保障の構築を明記した。

「令和5年度予算編成の基本方針」を決定した。
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2022/1201/shiryo_02.pdf

基本的な考え方では、コロナ禍やウクライナ情勢などに触れつつ、物価高騰・円安対策などの総合経済対策を速やかに実行するとしている。

薬局業界に関連するところでは、コロナの司令塔機能の強化を明記。「新型コロナウイルス感染症対策について、ウィズコロナの下、国民の命と健康を守りながら、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図る」「次の感染症危機に備え、司令塔機能の強化に取り組む」などとしている。

予算編成についての考え方では、令和5年度予算編成に当たっては“令和4年度第2次補正予算と一体として”とし、「経済財政運営と改革の基本方針 2022」に沿って、足元の物価高を克服しつつ、経済再生の実現に向け、人への投資、科学技術・イノベーション、スタートアップ、GX、DXといった成長分野へ大胆に投資するとした。
「重要な政策課題について必要な予算措置を講ずる」とする一方、「メリハリの効いた予算編成を行」うとし、「政策効果を国民や地方の隅々まで速やかに届け、我が国経済を持続可能で一段高い成長経路に乗せていくことを目指す」としている。

骨太方針2022で示された「本方針及び骨太方針 2021 に基づき、「経済・財政一体改革を着実に推進する」としたが、「ただし、重要な政策の選択肢をせばめることがあってはならない」との方針を踏まえる」ことも記載している。

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