琉球かすりの女王に3人が決定 「南風原町と絣の魅力伝えたい」

 【南風原】第21回はえばる2022ふるさと博覧会がこのほど、南風原町立公民館などを主会場に開催された。同館の黄金ホールでは「かすりの女王コンテスト」が行われ、多くの町民や出場者の家族らが会場を訪れ、見守った。かすりの女王は琉球絣を町内外へ広く宣伝することなどを目的とし、「あいぞめ」、町花の「ブーゲンビレア」、町の特産物「ストレリチア」の名前が付けられる。今年からミス・ミセスの敬称を廃止した。任期は2年。同コンテストは33回目で、コロナ禍の影響で開催を延期していた。

 コンテストには16人が応募した。審査の結果、あいぞめには金城紗由美さん(36)、ブーゲンビレアには神谷菜月さん(30)、ストレリチアには野添更紗さん(26)がそれぞれ選ばれた。金城さんは琉球絣事業協同組合後継者育成事業の研修生。「自分の人生の中で、貴重で重大な役割をいただいた。琉球絣の魅力を世界に発信するとともに、次世代への継承も努めたい」と意気込んだ。神谷さんは「積極的に絣の里、南風原町をPRしていきたい」、野添さんは「生まれ育った南風原と絣の魅力を女王として伝えていきたい」と語った。

 22年までの4年間女王を務めた諸見里沙織さん(36)、具志堅萌子さん(38)、島尻奈実さん(29)は11月30日に任期を終えた。諸見里さんは「那覇空港で観光客に絣を着て迎えた時、興味を抱いてもらえた。多くの方に絣の魅力を伝えることができた」と笑顔で語った。(金城実倫)

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