
JR東日本は2日、電車の運転席に取り付けたカメラで線路上の障害物を自動的に検知するシステムの試験を、埼玉県川口市の車両基地で報道陣に公開した。自動運転の実用化に向けた取り組みの一環。
試験では、線路上のマネキンに電車がゆっくりと接近していくと、車内のモニターの表示が「障害物あり」から「注意」に変わる様子などが実演された。
JR東によると、運転席の左右にカメラを設置し、二つの映像を解析して障害物までの距離を推定、乗務員にアラームなどで通知する。ブレーキから停止まで数百メートルの距離が必要な場合もある鉄道向けに、遠くの障害物を正確に検知する性能を備えている。