四国水族館に沖縄から「グルクマ」が仲間入り 大きな口と群泳の様子楽しんで 香川・宇多津町

四国水族館に沖縄から新しい仲間「グルクマ」がやってきました。

11月30日午後5時ごろ、1台のトラックが四国水族館に到着しました。運ばれてきたのは約100匹の「グルクマ」です。

「グルクマ」はサバ科の魚で、沖縄や四国南部の海などでよく見られる魚です。沖縄の方言で「サバ」という意味の「グルクマー」というのが名前の由来だそうです。

今回やってきた「グルクマ」は沖縄から約1日半かけて四国水族館に運ばれてきました。

輸送中は水温・水質チェックをかかさず行ったほか、水をきれいに保つために海の上では海水をかけ流すなど体調管理には細心の注意をはらったということです。

水槽に移動させるために使ったのは大きなクレーンにつるされた容器です。

大きな網や金魚すくいのポイのような道具を使いながら人の手で容器に移し替えていきます。このときも、魚を傷つけずにできるだけ早く作業することを心掛けます。

そして、トラックが到着してから約45分。四国水族館の水槽に「グルクマ」が加わりました。

「グルクマ」が入ったのは、四国水族館の目玉で35種類1300匹ほどが暮らす「綿津見の景」です。「綿津見の景」は四国南部を流れる「黒潮」に暮らす魚を中心に展示しています。

グルクマは体長約40cm、黄緑色の背中に黒い斑点があります。群れで泳ぐ回遊魚で、最大の特徴はエサであるプランクトンを食べるときの大きな口です。

(四国水族館 広報担当/片山豊心さん)
「このグルクマ、100匹ほどやってきてくれたので群れて泳いでいる姿とか、大きく口を開けて泳いでいる姿を見られるかと思うので、しっかりと魚たちの様子っていうのを見ていただきつつも綿津見の景全体を楽しんでいただければなと思います」

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