それがなぜ「奇妙なもの」に見えるのか? マーク・フィッシャー生前最後の著作『奇妙なものとぞっとするもの──小説・映画・音楽、文化論集』本日12月2日発売!

20世紀のもっとも気色悪い、混乱させる、

超越的な小説、映画、音楽を扱い、

『資本主義リアリズム』の著者の新作にふさわしく、

読み応えがあって明確な主張がある。

──『クワイエタス』書評(2017)より

それがなぜ「奇妙なもの」に見えるのか? 「奇妙なもの」と「ぞっとするもの」という混同されがちな感覚を識別しながら、オルタナティヴな思考を模索する。 H・P・ラヴクラフト、H・G・ウェルズ、フィリップ・K・ディック、M・R・ジェイムズ、デヴィッド・リンチ、スタンリー・キューブリック、アンドレイ・タルコフスキー、クリスタファー・ノーラン、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー、ザ・フォール、ブライアン・イーノ、ゲイリー・ニューマン…… 思想家、政治理論家、文化評論家 マーク・フィッシャーの冴えわたる考察がスリリングに展開する、彼の生前最後の著作にして、もう一冊の代表作『奇妙なものとぞっとするもの──小説・映画・音楽、文化論集』の邦訳本が本日12月2日、Pヴァインより刊行された。 マーク・フィッシャーはゴールドスミス大学で教鞭をとりながら自身のブログ「K-PUNK」で音楽論、文化論、社会批評を展開。2017年1月、48歳のときに自殺。邦訳にはほかに、講義録『ポスト資本主義の欲望』(マット・コフーン編、大橋完太郎訳、左右社、2022年)がある。

【マーク・フィッシャー(Mark Fisher)プロフィール】

1968年生まれ。ハル大学で哲学の修士課程、ウォーリック大学で博士課程修了。ゴールドスミス大学で教鞭をとりながら自身のブログ「K-PUNK」で音楽論、文化論、社会批評を展開する。『ガーディアン』や『ファクト』、『ワイアー』に寄稿しながら、2009年に『資本主義リアリズム』(セバスチャン・ブロイ+河南瑠莉訳、堀之内出版、2018年)を発表。2014年に『わが人生の幽霊たち』(五井健太郎訳、Pヴァイン、2019年)を、2016年に『奇妙なものとぞっとするもの』(五井健太郎訳、Pヴァイン、2022年)を上梓。2017年1月、48歳のときに自殺する。邦訳にはほかに、講義録『ポスト資本主義の欲望』(マット・コフーン編、大橋完太郎訳、左右社、2022年)がある。

【訳者・五井健太郎(ごい けんたろう)プロフィール】

1984年生まれ。東北芸術工科大学非常勤講師。専門はシュルレアリスム研究。訳書にマーク・フィッシャー『わが人生の幽霊たち──うつ病、憑在論、失われた未来』(Pヴァイン、2019年)、ニック・ランド『暗黒の啓蒙書』(講談社、2020年)、『絶滅への渇望』(河出書房新社、2022年)、共著に『統べるもの/叛くもの──統治とキリスト教の異同をめぐって』(新教出版社、2019年)、『ヒップホップ・アナムネーシス──ラップ・ミュージックの救済』(新教出版社、2021年)など。

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