県内コロナ感染者5週連続で増加 直近1週間 病床使用率44.8%

 岡山県は2日、直近1週間(11月24~30日)の新型コロナウイルス感染状況をまとめた。新規感染者数は1万1215人と5週連続で増加し、前週(同17~23日、9990人)から約1割の増。9月8~14日の週以来2カ月半ぶりに1万人を超えた。流行「第8波」に備えて見直した新たなレベル判断は4段階で下から2番目の「レベル2(感染拡大初期)」とした。

 1日当たりの感染者は24日と30日を除いて前週の同じ曜日を上回った。クラスター(感染者集団)は46件(前週48件)で、高齢者施設(32件)や医療機関(9件)での発生が目立った。感染者の年代別割合では30代14.9%(前週13.6%)、70代以上11.3%(同10.8%)などが増えた。

 医療の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率は44.8%(前週41.2%)と増加傾向に歯止めがかかっていない。重症者用の病床使用率は前週と同じ10.4%だった。

 一方、コロナとの同時流行が懸念される季節性インフルエンザは、定点調査している県内84医療機関で直近1週間(11月21~27日)の患者数が12人。1機関当たり0.14人で流行入りの目安(1人)は下回っている。

 県保健福祉部は「コロナ感染者の増加傾向が続いている上、インフルは大阪などで流行の兆しがある。早期のワクチン接種で同時流行に備えてほしい」としている。

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