【追う!マイ・カナガワ】花消えた横浜の沿道 地域住民らが植栽 再び笑顔の拠点に

パンジーやビオラの苗を植えた地域住民ら約20人

 コミュニティー再生へ象徴の花植える-。横浜市金沢区の沿道スペースで、地域住民らが11月27日、植栽活動を開始した。「追う! マイ・カナガワ」で花が消えた経緯を紹介した場は、“笑顔が咲く”地域の拠点になりつつある。

 「地域の結び付きを強めようと、まずはここまでたどり着くことができた。感謝の思いでいっぱい」と話すのは、旗振り役を担う近くで理容店を営む鈴木誠一さん(46)。この日、昼過ぎに集まったのは地域住民や小学生の約20人だ。約1時間かけ、スコップを使って掘り、パンジーやビオラの苗150株ほどを丁寧に植えた。鈴木さんによると、春まで見頃が続くという。

 マイカナの記事を見た渡辺瑞希さん(9)と加藤夢芽さん(10)は「花をまたいっぱい咲かせて、みんなに楽しんでもらいたい」と願いを込めた。

 鈴木さんらは活動を始めるため、市内の道路の清掃や美化活動等を行うボランティア「ハマロード・サポーター」に「マチニオンガエシ能見台」の名称で8月に登録。苗や用具を提供した市金沢土木事務所の松嵜尚紀所長は「植栽を通じ、地域の交流が深まるきっかけになれば」と期待する。京急電鉄も、区内の3駅で参加を呼びかけるポスターを掲示。付近の公園愛護会も用具を提供するなど、支援の輪が広がっている。

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