マリナーズがウォンを獲得 ウィンカーとトロをブリュワーズへ放出

日本時間12月3日、マリナーズはブリュワーズへジェシー・ウィンカーとエイブラハム・トロを放出し、コルテン・ウォンを獲得するトレードが成立したことを発表した。「二塁手」と「左打者」が補強ポイントとなっていたマリナーズだが、ウォンを獲得することでその2つをクリアしたことになる。ウォンの来季年俸は1000万ドル、ウィンカーの来季年俸は825万ドルとなっており、差額の175万ドルがブリュワーズからマリナーズに譲渡されるという。ウォンとウィンカーは来季終了後、トロは2026年シーズン終了後にFAとなる。

現在32歳のウォンは今季ブリュワーズで134試合に出場して打率.251、15本塁打、47打点、17盗塁、OPS.769を記録。キャリア初の1試合3本塁打を達成するなど、自己最多の本塁打数を記録したが、打率とともに出塁率も低下し、1番よりも5番以下を打つケースのほうが多かった。また、カージナルス時代の2019~20年に2年連続でゴールドグラブ賞に輝いた二塁守備でも5年ぶりに守備防御点がマイナスに転落。来季が3年契約のラストイヤーであり、攻守両面で以前の輝きを取り戻したいところだ。

現在29歳のウィンカーは今季マリナーズで136試合に出場して打率.219。14本塁打、53打点、0盗塁、OPS.688を記録。エウヘニオ・スアレスとともにレッズからトレードで加入し、主力打者として期待されたが、大きく期待を裏切るシーズンとなった。84四球と優れた選球眼は健在で、低打率のわりに出塁率は.344とまずまずの数字。慣れ親しんだナショナル・リーグ中部地区で復活を目指すことになる。

現在25歳のトロは今季マリナーズで109試合に出場して打率.185、10本塁打、35打点、2盗塁、OPS.563を記録。二塁と三塁を中心に4つのポジションを守り、出場試合数は自己最多だったが、昨季と比べて打撃成績が軒並み悪化し、95試合の出場だった昨季より打席数は減少した。「スーパー2」として今オフから年俸調停権を得る見込みだが、サービスタイムはまだ3年に達しておらず、ブリュワーズはあと4年保有することができる。

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