サッカーW杯 日本、スペインに勝利 決勝T進出 「麻也、おめでとう」長崎県内沸く

日本代表がスペイン代表を破り、喜びを爆発させる吉田麻也後援会のメンバーら=2日午前5時53分、長崎市松が枝町のレッケル

 2日早朝、サッカー・ワールドカップ(W杯)1次リーグで、スペインに2-1で逆転勝ちして決勝トーナメント進出を決めた日本。逆境をはね返した選手たちの戦いぶりに、県内各地からも歓声が上がった。
 DF吉田麻也主将(34)の後援会事務局を兼ねた長崎市松が枝町の飲食店「レッケル」。午前4時のキックオフに合わせて約20人の関係者が詰めかけた店内は、後半早々の2ゴールで一気に沸いた。
 同時刻に始まった同じグループのドイツ-コスタリカも接戦。リードが何度も入れ替わり、暫定順位が上下する展開に「本当に“死のグループ”になったね」という声も聞こえてきた。
 終盤は吉田を軸にスペインの猛攻を耐え切った日本が、11月23日のドイツ戦に続く逆転勝ち。後援会事務局長の松島伸一さん(56)は「試合前は不安もあったが、キャプテンとしてすごい仕事をしてくれた。とことん応援するから、新しい景色を目指してほしい」と日本初の8強入りへ期待を寄せた。
 試合後は全員で「麻也、おめでとう」とメッセージ入りの動画を撮影して本人へ送信。伸一さんの孫の想和くん(9)は、ハイライト映像が繰り返されるテレビ越しに「夢見よっとかな」とつぶやいていた。


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