レンズ越しに見る佐世保って? 地元出身の横尾監督 映画「こはく」鑑賞イベント

参加者の質問に答える横尾監督=佐世保市、西海みずきビル4階

 長崎県佐世保市出身の映画監督、横尾初喜氏(43)が、自身の作品「こはく」を解説しながら参加者と鑑賞、交流するイベント「レンズ越しの佐世保ってどんなところ?」が、同市内であり、学生を中心とした市民ら約20人が楽しんだ。
 横尾監督が親交のある県立大佐世保校4年の下岡玲央奈さん(22)にイベントの企画を依頼した。
 下岡さんが司会を務め、参加者は、主に佐世保で撮影された「こはく」(2019年公開)を、制作の裏話を聞きながら鑑賞。横尾監督は、「このシーンは四ケ町アーケードにエキストラの方500人くらい集まってもらって撮りました」「ここのせりふは実際あった会話を使ってます」「ここは役者さんのアドリブですね」などと解説し、参加者は興味深そうにうなずきながら見ていた。鑑賞後には質疑応答もあり、交流を楽しんだ。
 同校3年の米満修平さん(21)は「ちょっとしたシーンにも、見る側が思ってる以上のこだわりがあるんだと思った。作中になじみのある場所が出てきて、温かさを感じた」と感想。横尾監督は「自分にとって、レンズから見る佐世保は『原風景』。愛をもらった場所だから、大切にしたい特別な土地になるんだと思う」と話した。
 横尾監督の、本県を舞台にした映画「こん、こん。」は、来春公開予定。


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