車中避難、健康に配慮を 群馬県と県社協が県職員らに血栓防止策

エコーのデモンストレーションを見学する参加者

 群馬県と県社会福祉協議会(川原武男会長)は2日、前橋市の県危機管理センターで、車中避難を普及啓発するための研修会を開いた。県や市町村の職員ら約50人が深部静脈血栓症(DVT)検診のデモンストレーションや車中避難に適した自動車の見学などを通して留意点を学んだ。

 県臨床検査技師会の担当者が下肢静脈エコーの血栓検査や血栓の発生を防ぐ効果がある弾性ストッキングの着脱指導など、避難所でのDVT関連検査について説明し、実際にエコーのデモンストレーションを行った。

 トヨタ自動車(愛知県豊田市)の担当者は自社の災害復旧と車中泊避難の支援について紹介。2016年の熊本地震では、安全やプライバシーを確保するために車中避難を選んだ人が多かったことをなどを伝えた。

 一方で、同地震の災害関連死215人中59人が車中泊経験者だったとし「今後も車中避難による災害関連死のリスクがある。平時からの啓発が重要だ」と訴えた。

 参加者は弾性ストッキングの試着や、車中避難をする際の車のシートのアレンジ方法や災害自動販売機の見学も行った。

 研修会は、災害が頻発する中で車中避難が選択肢の一つとされる一方で、エコノミークラス症候群などのリスクがあることから、適切な普及啓発に役立ててもらおうと初めて実施した。

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