連勝の重圧がかかる松島父が妻につぶやいた日「1回負けたら楽になるんかな」

なぜ、松島家は強くなれるのか。

ジュニア世代の子どもや指導者がみな強くなろうと切磋琢磨する競争のなかで、なぜ松島家の子どもたちだけが一歩先を行けるのか。

全日本ホカバ6連覇の松島輝空、現在2連覇中(1年時はコロナで大会中止)の松島美空の成長曲線を目の当たりにしながら、その指導にどんな秘密があるのだろうと思った。

松島一家を支援するスポンサーである「みんなのおもいで.com」を展開する株式会社ハッピースマイルの佐藤堅一社長は、こう言う。

「松島さんのご家族は、全員で夢を追いかけていて、その情熱には頭が下がります」

指導者であり、父である松島卓司さんに話を聞くため、京都の田阪卓研を訪ねた。

写真:松島美空と父・松島卓司/撮影:ラリーズ編集部

松島家はなぜ強くなるのか

写真:母・(旧姓:田阪)松島由美/撮影:ラリーズ編集部

写真:松島愛空と父・松島卓司/撮影:ラリーズ編集部

卓球が子守唄だった環境

写真:田阪卓研で昼寝をする松島4兄弟/提供:松島卓司

写真:松島輝空(木下アカデミー)/提供:WTT

僕自身は普通の選手だったからこそ

写真:喜び合う松島親子/提供:松島卓司

バックが苦手な父が一流のバックハンドの子どもを育てた方法

写真:松島輝空(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

写真:松島美空のバックハンド/撮影:ラリーズ編集部

写真:田阪卓研で指導する松島卓司/撮影:ラリーズ編集部

勝ち続けることのプレッシャー

写真:田阪卓研の壁にあった「我慢」の文字/撮影:ラリーズ編集部

写真:松島輝空/撮影:ラリーズ編集部

写真:松島美空(京都カグヤライズ)/撮影:ラリーズ編集部

写真:松島卓司・由美夫婦(田阪卓研)/撮影:ラリーズ編集部

松島美空「最後までいたらええやん」

松島卓司もまた、真剣で、熱血漢で、心配性で、ストイックな、ひとりの人間だった。

そして、そこに松島家が強くなる理由もあった。

「いつ帰るん? 最後までいたらええやん」

取材の間は、父が少し優しいことを実感する美空ちゃんの声に、休憩中の松島家がみんな笑った。

写真:松島一家揃っての写真/提供:松島卓司

『なぜ松島家は強くなるのか 独自の「立体的な卓球」の秘密に迫る』 に続く)

取材・文:槌谷昭人(ラリーズ編集長)

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