亡き父親の遺志を継いで飛躍が期待される渡辺裕太

俳優の渡辺徹さんが11月28日午後9時01分、敗血症のため、死去していたことを2日、所属する文学座が公式ホームページで発表した。

家族の意向により、葬儀は家族葬で執り行い、後日「お別れの会」を予定。また、長男で俳優の渡辺裕太、妻でタレントの榊原郁恵の会見を予定しているというが、今後、注目を集めそうなのが父の遺志を継ぐことになる裕太だ。

もともと「裕太」という名前は、「裕」の字は父の徹が日本テレビ系の刑事ドラマ「太陽にほえろ!」で共演していた石原裕次郎から、「太」の字は、太陽にほえろの「太」から由来している。

高校時代まで芸能界入りを嫌がっていたが、在学中に演劇の授業を受けたことをきっかけに、父の徹と同じ俳優業に興味を持ち、大学2年時に明治座アカデミーの12期生となった。

2010年に舞台に初出演し、13年ごろからタレントとしての活動をスタートさせ、14年1月から日本テレビのニュース番組「news every.」における中継コーナーに出演している。

2020年より野菜ソムリエとしてYouTubeチャンネル「渡辺裕太の野菜ソムリエチャンネル」を配信。今年からはテレビ岩手「5きげんテレビ」の金曜日メインMCとしてレギュラー出演を果たすなど、地方にも活躍の場を広げている。

「舞台出演は数多くこなし、映画への出演もあるが、父親譲りの演技の才能があるので、今後、ドラマ出演のオファーも舞い込むのでは。これから俳優としての飛躍が期待される。天国に旅立った父親も、徐々に俳優業にシフトしてくれたら喜ぶのでは。おそらく、母親もそうなってくれることを望んでいるだろう」(芸能記者)

今後、仕事を続けながら母親を支えて行くことになるが、母親との会見でどういう発言をするのかが非常に注目される。

父親も天国から会見をしっかり見守ってくれているはずだ。

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