アウトドアブームを温泉の利用につなげようと、美作市の湯郷温泉旅館協同組合は3日、温泉街に近い同市湯郷の吉野川河川敷で「キャンピングカーフェスティバル」を初めて開いた。大勢の家族連れや愛好者らが人気車種が並ぶ会場を巡りながら、バーベキュー、キャンプ関連の体験コーナーなどを楽しんだ。
キャンピングカーは、トイレやベッドなどの内装が充実した本格タイプから、ワンボックスカーを改装した車両まで約30台を展示。来場者は装備をじっくりとチェックしたり、担当者に価格や燃費、バッテリーの充電方法などを質問したりしていた。
アウトドアグッズの販売のほか、テントサウナ、まき割り、たき火の体験コーナーも設置。同協同組合は、先着15組に無料でバーベキューを提供した。
家族4人で訪れた会社員男性(39)=勝央町=は「たくさんのキャンピングカーを見る機会は限られるので、貴重だった。ベッドやトイレ、キッチンなどの装備が面白かった」と話した。同協同組合の内海寿志事務局長(73)は「来場者が多く、アウトドアの需要が確認できた。定期的に開催し、温泉街のPRにつなげていきたい」と手応えを感じていた。