三浦の国道で車が横転、車内から男性を救助 ハンマーでガラス破り、フォークリフトで車移動 連携の3人に感謝状

感謝状を贈られた吉田さん(左から2人目)、飯塚さん(同3人目)、松原さん(同4人目)=三崎署

 神奈川県三浦市内で発生した交通事故の現場で、連携して人命救助し、被害の拡大を防いだとして3人が11月30日、三崎署から感謝状を贈られた。

 3人は同市南下浦町下宮田、農業吉田勝一さん(56)=写真左から2人目、同、同松原弘和さん(48)=同4人目、横須賀市平作、ガソリンスタンド店員飯塚春彦さん(58)=同3人目。

 署によると、17日午後4時半ごろ、三浦市南下浦町上宮田の国道134号交差点で、飲食業の20代男性=横須賀市在住=の軽自動車が縁石に乗り上げて横転した。

 現場前のガソリンスタンドで勤務中だった飯塚さんと、近くの自宅にいた吉田さん、給油に来ていた松原さんらは協力してハンマーでドアのガラスを破って車内の男性を救助。吉田さんは自宅のフォークリフトを使い、交差点をふさいでいた軽自動車を安全な場所へ移動させた。

 男性にけがはなかったが、事故当時は自力で脱出するのは難しい状況だったという。「発火するおそれもあったので、早く救助しなければと懸命だった。無事で良かった」と飯塚さん。3人は顔見知りで、太田広明署長も「素晴らしい連携で素早い救出と被害拡大防止ができた」とたたえた。

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