失敗しない子どもの前髪カット方法…美容師に聞いてみた はさみの入れ方、グッズ選びも

髪を上下2束に分けて下の束からカットする

 子どもの髪が伸びてきたけど、椅子にじっと座っていられないから美容院に連れていくのはちょっと迷う…。そんなパパママのために、0歳児からヘアカットを行う美容師の山口貴史さん(42)=福井県坂井市=に、おうちでできる前髪カット術を教えてもらった。失敗しないポイントは、前髪を上下二つの束に分けて切り進めること。下で切り過ぎても「上に残した髪をかぶせればカバーできますよ」と山口さん。なるほど、それならできるかも!

乾いたままでカット

 美容院に来るのが初めてという坂井市の女の子(3)にモデル役になってもらった。いつもはお昼寝のときを見計らってママが切っているそう。山口さんは「切る間は好きなDVDや動画を見せて気を引いて」とアドバイスする。

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 切らない髪は邪魔にならないようにクリップで固定する。プロは切る前に髪をぬらすが、乾かすと仕上がりの長さが変わるため、山口さんは「慣れない人はドライカットがよいでしょう」とアドバイスする。

はさみを斜めに

 二つの束に分けた下の束からカットする。切るときに髪をぐっと引っ張って顔から離しがちだが、仕上がりの長さが分かりにくくなるので失敗の原因に。髪は下ろしたまま顔の近くで切り、くしでとかしながら長さのラインをこまめに見るようにするとミスがない。

 2本の指で髪を挟んでカットする。このときのポイントは、すきばさみを斜めに入れること。「髪と平行にまっすぐ入れると切れ過ぎてしまう。何回か斜めにハサミを入れて様子を見て」と山口さん。

 下が整ったら、クリップでよけてあった上の髪を下ろし、下で整えた長さと合わせる。全体に重みを感じたら、下の部分の髪をすかして調整するとよい。

100円ショップ活用

 すきばさみや、切った髪を床に落とさないように首回りに付けるケープ、髪を留めるクリップなど“おうちカット”で役立つグッズは100円ショップでそろう。ちなみに山口さんが経営するサンテ美容室(坂井市)は、室内遊び場やDVDなど子どもが喜ぶグッズが充実。家族向けに貸し切りプランもあるので、山口さんは「子どもがじっとしないから心配という方も相談して」と話している。

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