「アベノマスク」を次の世代へ…ハンカチにリメーク、小児医療施設などに配布 上質素材「楽しんで作った」

布マスクから仕立て直されたハンカチを手にするさいたま市障害難病団体協議会の関係者

 NPOさいたま市障害難病団体協議会(埼玉県さいたま市北区、米山文雄代表理事)は、国から配布される布製マスクをガーゼハンカチにリメークした。同NPOが運営する福祉施設の利用者が手作業で仕上げた。

 地域活動支援センターかものみや(同北区)の通所者が布製マスク500枚を使い、7月ごろから作業を始めた。マスクに傷がつかないよう縫い目をほぐし、アイロンで折り目を伸ばし、2枚重ねにした四角いガーゼの縁をミシンで縫い合わせた。紅茶染めのハンカチにも挑戦した。

 かものみやの佐々木勉施設長は「利用者がアイデアを出し合い、楽しんで作った」と話す。配布された布マスクの素材は上質で、ガーゼハンカチは乳幼児の入浴時や汗拭きなどに適しているという。完成したハンカチは小児医療施設などに配布する予定。

 ガーゼハンカチは2枚1セットで布マスクが入っていた袋を再利用し、メッセージカードを添えて袋詰めしている。200セットの作製を見込んでいる。配布希望・問い合わせは、同NPO(電話048.651.0211)へ。

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