【こりゃ、なんでぇ岡山】西川のメタセコイア(岡山市北区駅前町) 大きな根 まるで巨人の足

巨大な根が西川の水中にまで張り出したメタセコイア

 土からむき出しとなった巨大な木の根が石垣を割って川の中まで伸びる。大きく隆起し広がった根はまるで石垣を踏みつぶす巨人の足のようにも見える。

 岡山市北区駅前町の西川緑道公園に植えられているメタセコイアの根だ。周辺の木々の中で異形を放ち「遊歩道を歩いていると自然と目に入る」と近くでアクセサリーショップを営む女性(49)は言う。

 岡山市庭園都市推進課によると、同市中心部を南北に走る西川緑道公園のうち同町周辺が整備された1980年代前半に植えられたとみられる。高さは20メートル超、胴回りは約3メートルある。

 メタセコイアはヒノキ科の落葉樹で高さは25~30メートル、大きなものでは50メートル以上にもなる。同市の半田山植物園によると、水や湿気を好み、川のそばだと水中まで根を張ることはあるという。

 メタセコイアは世界最古の植物の一つという説もある。強い生命力を持った巨木は、この根で西川の水を得ながらどこまで伸び続けるだろう。

 アクセスメモ JR岡山駅から北東約400メートルにあり、徒歩約5分。岡山市の桃太郎大通りに面した岡山中央署西川橋交番(同市北区平和町)から西川に沿って北に約200メートル歩くと見える。

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