日本代表とW杯ラウンド16で対戦!クロアチアの「歴代ベストイレブン」

今回行われているFIFAワールドカップ・カタール2022のラウンド16で日本代表と対戦することになったクロアチア。

ユーゴスラヴィアから90年代に独立後、多くのタレントに恵まれ世界の強豪として名を知られるようになった。

今回はそのクロアチア代表チームから「歴代ベストイレブン」をご紹介する。

GK:ドラゼン・ラディッチ

現在:クロアチア代表アシスタントコーチ

現在クロアチア代表でアシスタントコーチを務めているドラゼン・ラディッチは、ディナモ・ザグレブでキャリアのほとんどを費やした選手だ。クロアチア代表で59試合に出場し、3位となった1998年ワールドカップで素晴らしいパフォーマンスを見せた。

114試合に出場したスティペ・プレティコサや、2018年の2位に貢献したダニイェス・スバシッチも捨てがたいところだが…。

右SB:ダリヨ・スルナ

現在:シャフタール フットボールディレクター

もちろんクロアチアの右サイドバックといえばダリヨ・スルナである。その評価はこの10年以上全く変わることがなかった。そしてキャプテンとしてもチームに大きく貢献し、惜しまれつつスパイクを脱いだ。

2003年以来プレーしたシャフタール・ドネツクでも絶対的な存在で、ウクライナ・プレミアリーグを10回も制覇することに成功している。引退後はそのシャフタールでアシスタントコーチとなり、その後フットボールディレクターに就任した。現在も同職。

CB:ロベルト・コヴァチ

現在:ヴォルフスブルク アシスタントコーチ

ベルリンで生まれたコヴァチ兄弟の弟、ロベルト。キャリアのほとんどをドイツ・ブンデスリーガで過ごし、レヴァークーゼン、バイエルン・ミュンヘン、そしてボルシア・ドルトムントでプレーした。そしてユヴェントスにも2年間所属している。堅実なセンターバックとして高く評価された彼は何年もの間クロアチアの背骨となり、2回のワールドカップとEUROに出場。84capを獲得した。

引退後は指導者としてずっとニコ・コヴァチのアシスタントを務めており、現在はヴォルフスブルクに所属している。

CB:デヤン・ロヴレン

現在:ゼニト・サンクトペテルブルク所属

トゥドールやシュティマッツ、シミッチ、ビリッチ、ヴィダなど名選手がいるクロアチアであるが、ワールドカップでの準優勝という点を踏まえてもインパクトを残したデヤン・ロヴレンを選ぶことになるだろう。

一貫性という点では欠けている部分があるものの、「オレは世界最高」と公言するほどの有り余る自信と闘争心によってプレーする唯一無二のセンターバックだ。コロナ禍の中では陰謀論にもかぶれていた時期がある。

左SB:ロベルト・ヤルニ

現在:クロアチアU-17代表監督

今なお伝説として語り継がれるウイングバックだ。チョルルカと迷う選出とはなるが…。左サイドで傑出したプレーを見せ、クロアチア代表で重ねた出場数は81。ゴールは1回だけだが、これはワールドカップ準々決勝のドイツ戦でのもので、その重要性は計り知れない。

ハイデュク・スプリトでデビューした彼はその後イタリアやイングランド、スペインの様々なクラブでプレーし、ユヴェントスやレアル・マドリーにも所属。ビッグクラブで活躍したとまでは言いがたいものの、当時のクロアチアでは絶対的な存在だった。

MF:ニコ・コヴァチ

現在:ヴォルフスブルク監督

攻撃的なタレントが多いクロアチア。イレブンを選ぶのであれば守備的なミッドフィルダーには堅実な選手が必要だ。それならニコ・コヴァチを入れることで解決が図れるだろう。

この世代における真のリーダーであり、ピッチ上の監督でもあった。ベルリン生まれであるがクロアチアの魂を備え、溢れる闘争心を見せつけた。代表では83試合に出場し、引退後は監督にも就任している。

MF:イヴァン・ラキティッチ

現在:セビージャ

クロアチアの中盤を選ぶのがとても難しいことは理解してもらえるはずだ。新しすぎるセレクションになるかもしれないが、ラキティッチは間違いなく歴史上でもトップクラスの選手だ。

セビージャで欧州タイトルを獲得し、そしてバルセロナ時代には世界最高クラブの中心になった。しかも何年もの間欠かせない存在になり、さらに2018年ワールドカップでは準優勝。数多くのレジェンドを超えたと言えるだろう。

MF:ルカ・モドリッチ

現在:レアル・マドリー

もちろんラキティッチとともに代表を長く支えてきたルカ・モドリッチは入れざるを得ない選手だ。バルセロナのサポーターが選出したとしてもベストイレブンに加えるだろう。

チャンピオンズリーグ4回優勝、2018年ワールドカップで準優勝。クロアチア最優秀選手賞も6回獲得し、リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドに独占され続けていたバロンドールも手にした。代表でも157capを獲得しており、もはや並び立つ者もいない。

MF:ズヴォニミール・ボバン

現在:UEFAフットボールチーフ

クロアチア代表の「象徴的なキャプテン」であり、今なおサッカーファンから最も人気があるアイドルだ。1990年に行われたディナモ・ザグレブとレッドスターの試合では、母国サポーターを守るために警官を攻撃し、出場停止になった。

その後ACミランで長く活躍を見せ、チャンピオンズリーグ制覇も経験。クロアチア代表では1998年ワールドカップでの3位入賞に貢献し、51試合に出場して12ゴールを決めた。

FW:マリオ・マンジュキッチ

現在:クロアチア代表アシスタントコーチ

イヴィツァ・オリッチも捨てがたいものの、ここは2018年ワールドカップでの2位を考慮してマンジュキッチを選ぶことにした。代表では89試合に出場して33ゴールを決めており、これは同国2位の記録である。

バイエルン・ミュンヘン、アトレティコ・マドリー、そしてユヴェントスとビッグクラブで重要な存在になった彼。2007年から2018年までクロアチア代表でも貴重な「仲間のために献身できるストライカー」だった。現在は前述のオリッチらとともにクロアチア代表のアシスタントコーチ。

FW:ダヴォール・シューケル

現在:前クロアチアサッカー連盟会長

そして最後はもちろんシューケルである。セビージャやレアル・マドリー、アーセナル、ウェストハムでプレーした彼は、クロアチア代表で69試合に出場して45ゴールを奪取した名アタッカーだ。この記録は未だ誰にも破られていない。

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1998年ワールドカップでは大会6ゴールを決めて得点王に輝く。またレアル・マドリーでも欧州王者に輝くなどキャリアの頂点を極め、引退後は2021年までサッカー連盟会長としてクロアチアに貢献していた。

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