森林保全で捕獲のシカ 流通の仕組みなくほぼ廃棄… 活用に向け横浜で始まった試みとは

多くの来場者でにぎわった横浜ジビエフェスタ=11月27日、横浜市中区

 森林保全のため県内で計画的に捕獲される年間約3千頭のシカ。実はそのほとんどすべてが活用されずに山に廃棄されている。こうした現状を打開しようと、一大消費地である横浜でジビエとして流通させる試みが始まっている。

 シカのシチューにハム、カツサンド-。「横浜ジビエフェスタ」と題したイベントが11月27日に開かれ、横浜市中区の吉田町本通りにシカ肉料理が並んだ。「吉田町名店街会」に所属する飲食店12店舗が出店。シカ肉を使う料理は開始早々に完売する盛況ぶりだった。 

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