窃盗被害に遭った乗り物、住宅の8割に共通点 車上狙いや空き巣…福井県警が2022年1~10月の事件分析

施錠に関する注意点

 福井県警が今年1~10月末までに認知した乗り物や住宅での窃盗事件は、約8割が無施錠だったことが、県警への取材で分かった。特に車上狙いは96%が無施錠で、県警生活安全企画課は「犯人に狙われる危険性が高まる。とにかく施錠を徹底してほしい」と強く訴えている。

 同課によると無施錠による窃盗は、車上狙いが124件中119件、自転車盗は255件中204件(80%)。住人が就寝中などに家に入り盗む「忍込み」は14件中11件(79%)、空き巣は33件中15件(45%)だった。2021年も約8割が無施錠だったという。

 同課の担当者は、「窃盗犯は犯行時間が長引いて人に見られたり、音で気付かれたりするのを嫌う」とし、施錠が被害のリスクを軽減させると訴える。対策としては▽小さい窓や2階以上の窓も全て施錠▽脚立など犯人の侵入時に足場となるものは片付ける▽ダブルロックを活用▽防犯カメラやセンサーライトの設置-を指摘する。

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 車のタイヤ交換の時季を迎え、タイヤ盗への警戒も呼びかける。昨年の被害は全体の34%が11、12月に発生。「交換後はすぐに片付け、チェーンやカバーで盗まれにくい対策を取ってほしい」と話している。

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