赤マフラー女、事務の制服着るも…息子の会社の事務員じゃない 父親200万円渡してから詐欺師と気付く

85歳男性、200万円詐欺被害=小川町

 3日午前9時35分ごろ、埼玉県小川町の無職男性(85)から「息子を装った男らに現金200万円をだまし取られた」と小川署に届けがあった。

 同署の調べでは、今月2日午前9時半ごろから、男性方に男から十数回電話があり「会社の友人と株をやり800万円の利益が出た」「知人の会計事務所からお金を借りたが、税務署の監査が入り、俺の携帯が差し押さえられた」「今日中に借りた金を返さなくてはいけない」などと話した。県内で別居する会社員の三男(49)と思い込んだ男性は同日午後3時10分ごろ、東武小川町駅近くの路上で、三男の会社事務員を装った女に現金200万円を手渡した。

 不審に思った男性が翌3日午前9時ごろ、三男に連絡を入れたため詐欺と分かった。現金を取りに来た女は年齢20~30代、身長165センチぐらい。事務服に白っぽい上着で、赤いマフラーのようなものを手に持ち、白いマスクを着けていた。

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