体験実習、講話… 進路考えるヒントに 中高生らが長崎大の研究室訪問

大学生に教えてもらいながら研究室で実験する高校生=長崎市、長崎大

 長崎市近郊の中高生ら約30人が4日、同市文教町の長崎大薬学部研究室を訪れ、体験実習をしたり、教授の講話を聞いたりした。
 同大教育開発推進機構生涯教育センターの「夢・憧れ・志を育むキャリア教育支援プログラム」の一環。同センターは昨年度まで、理系分野で学び働く「リケジョ(理系女子)」育成プログラムを開いていたが、本年度から男子生徒も受け入れ、主体的な進路選択などを支援している。
 機能性分子化学分野を研究する山吉麻子教授が「子育て研究者の長崎大学5年目の日々」と題し、研究者になった理由や子育てとの両立などについて講話。「楽しいことは困難も伴うがそれでも楽しい。流行に関係なく自分が楽しいと思うことを見つけてほしい」とエールを送った。
 体験実習では、刑事ドラマで血痕の検出法として登場する「ルミノール反応」を調べるなどした。県立長崎東中2年の廣瀬陽菜さん(14)は「将来の夢で迷っていたので参加した。薬の研究をしたいが、遺伝子の実験をして生物の研究も面白そうだと思った」と話した。


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