息子に助け求められ、母親が250万円用意…電話の主じつは詐欺師 スニーカーに野球帽の男、現金受け取る

80歳女性、250万円詐欺被害=川越市

 埼玉県警川越署は3日、川越市の無職女性(80)が手渡し詐欺で現金250万円の被害に遭った、と発表した。

 同署の調べでは、11月30日午後6時20分ごろから、女性方に都内の50代の次男や上司などを装った男らから十数回電話があり、「俺だよ。電車内でかばんをなくした」「かばんに携帯と大事な書類が入っていた。契約先との関係でお金が必要」などと話した。信じた女性は同日午後10時15分ごろ、自宅を訪れた男に現金250万円を手渡した。

 その後、不審に思った女性が3日午前、次男に電話を入れたため、詐欺と判明。女性から連絡を受けた、県内で別居する長男が同日午前9時55分ごろ、同署に届けた。現金を取りに来た男は年齢30~50歳ぐらい、身長約175センチ。黒色ジャンパーに紺色のジーパン、黒色の野球帽をかぶり、白いマスク姿。スニーカーを履いて、リュックサックを所持していた。

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