クロアチア人元Jリーガーが語る、日本代表森保監督と「日本人のすごさ」がおもしろい

熱戦が続くFIFAワールドカップ・カタール2022。日本代表は決勝トーナメント1回戦でクロアチアと激突する。

日本代表を率いる森保一監督も横内昭展コーチもサンフレッチェ広島の出身。2人を知るクロアチア人といえば、2006~2008年に広島でプレーしたダリオ・ダバツだ。

当時はミハイロ・ペトロヴィッチ監督がチームを率いており、森保さんはコーチを務めていた。

『GermanijakHR』によれば、ダバツは、「モリサン、ヨコサン」と愛着がある2人が日本代表チームにいることを喜びつつ、こう話していたそう。

「欧州に日本人選手がどんどん増えているのは偶然ではない。

彼らは最高のリーグでプレーし、日々最高の選手たちと練習を重ねないとサッカーは上達しないと気付いた。

ブンデスリーガに何人の日本人がプレーしているか、プレミアリーグ、フランス、ベルギーにもいる。

日本人には学びたい、成長したいというメンタリティがある。欧州で行けばもっと良くなると気付き、欧州に出て行った。

多くの選手は日本にいたほうが稼げるのに、目的をもって欧州に出ていく。

どんなクラブにも、少なくとも1人は日本人選手がいたほうがいいと思う。

イストラには原大智がいたし、いまは新井(晴樹、シベニク所属)がいる。もっと来てほしいが、このレベルのクラブに日本人選手を連れてくるのは簡単ではない。

ありがたいことに、彼らは走りがパワフルで、それを何度も繰り返すことができるし、要求されることは全てやってくれる」

「彼(森保監督)はペトロヴィッチの教え子であり、それは彼の動きから分かる。

今W杯でも試合をよく読んで、質の高い交代をしている。

0-1から2-1に2度も試合をひっくり返したのは偶然ではない。

それも日本人のメンタルに行き着く。日本でプレーしている時に『なぜ?』という疑問がないことを知った。

選手はどんな状況でも監督の言うことを聞く。

彼の仕事は選手たちにやらなければいけないこと全てを説明すること。選手たちは監督の決定に全く疑問を持つことなく、それをこなす。

彼らは絶対にノーとは言わないが、『ノーかもしれない』と言うことが多いのはおもしろい。

彼らはとても優しいので直接断ることはできないが、『ダメかもしれない』と言う時は本当はダメという意味なんだ。

誰かに好かれたいと思ったら、単純にそうなる。彼らの文化や育ち方がそうなのさ」

「(サッカー的に)全体的な進歩はともかく、クロアチアが日本より上なのは確か。

だが、我々の選手たちは日本の罠にはまってはならない。彼らを追いかけても意味をなさない。

スペインがやったように中央でプレーしようとしても、うまくいかないだろう。なぜなら、日本は非常にうまく守り、うまく動き、通路を塞ぐ術を知っているからだ。

ベストな解決法はサイドでプレーし、我々のフィジカル的優位性を利用すること。

サッカー的には日本人はほぼ全てを持っている。才能、テクニック、戦術。

ただ、高さと強さはまだない。身長は高くないので、そこは我々にアドバンテージがある。スペインも高くも強くもないが、プレースタイルを変えなかったから負けた。その部分で我々は支配できる。

デュエルを挑み、ペナルティエリア内をより多くの選手で攻撃し、クロスを入れる。

ボールを失った後は要注意だ、彼らのトランジションは非常に危険だからね」

日本人と日本の文化に触れた経験がある彼はその良さも熟知しているようだ。

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注目の一戦は6日午前0時にキックオフされる。

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