タクシー500台 空気清浄機導入 両備グループ 各種ウイルスに対応

タクシーの助手席背面に取り付けた空気清浄機

 両備グループ(岡山市北区下石井)はグループ各社のタクシーに、各種ウイルスへ対応できる空気清浄機を導入した。新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が懸念される中、感染拡大の防止に役立てる。

 同グループによると、空気清浄機は医療機関などでも採用されている高性能タイプ。吸引したウイルスなどを帯電させ、内蔵フィルターで磁石のように吸着する。新型コロナウイルス(0.1マイクロメートル程度)より小さい0.0146マイクロメートルの物質も吸着するという。長さ約20センチの円筒形で、助手席の背面に取り付けている。

 運用するタクシー約590台のうち、岡山交通(同市南区豊成)、岡山両備タクシー(同市中区藤原)などの計500台に設置した。同グループは「乗客、運転手の双方に安全、安心な車内空間を提供したい」としている。

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