経団連会長、支持率下落を擁護 「物価高ではどこの国でも」

記者会見する経団連の十倉雅和会長=5日午後、東京都千代田区

 経団連の十倉雅和会長は5日、東京都内で記者会見し、報道各社の世論調査で内閣支持率が下落したことについて「物価高局面ではどこの国も支持率を落とす」と述べ、相次ぐ閣僚辞任などで批判を受ける岸田文雄首相を擁護する姿勢をにじませた。

 2023年春闘については「労使が協調し、物価と賃上げの好循環を回していきたい」と述べ、会員企業に賃上げを促す姿勢を強調した。連合は23年春闘で5%程度の賃上げを求める方針を決めている。

 政府が検討する防衛費増額については「正しい」とした上で、負担のあり方、財源などを「しっかりと議論してほしい」と注文を付けた。

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