SHERBETS、結成25周年を見据えたツアーファイナルでキャリア網羅の全23曲熱演! そして2023年春のニューアルバムリリースとツアーを発表!

SHERBETSが12月3日、大阪・BananaHallで『24th→25th ANNIVERSARY TOUR “そして未来へ”』のファイナル公演を開催した。 SHERBETSは、今年4月に約6年ぶりのオリジナルアルバム『Same』を発表し、翌5月よりツアーを開催。 7月には『FUJI ROCK FESTIVAL '22』への出演を果たすなど、2022年は精力的に活動してきた。 この日は、来年の結成25周年を見据えたツアーのファイナルとあって、10月26日発売の最新シングル「UK」をはじめ、新旧交えたセットリストが披露された。

満場のBananaHallにいつもの「Over the Rainbow」のSEが流れるや、大きな拍手で出迎えるオーディエンス。 ブルーの照明に包まれメンバーが登場し、爆発寸前の期待感を焦らすかのような「Smoothie Glider」で、じりじりと深淵に引きずり込む幕開けに。そんな緊張感を切り裂き、「ハロー、大阪エンジェルス。レッツパーティー!」と“ベンジー”こと浅井健一(Vo, G)が開口一番、エッジィなギターもろとも「HIGH SCHOOL」へ突入。 一気に解き放たれた熱気はあっという間に急上昇、たった2曲で唯一無二の静と動を突き付けた後も、その躍動は止まらない。 福士久美子(Key, Cho)のシンセが楽曲の世界観を拡大する「RUSH」でも、急転直下のダイナミズムで観る者を圧倒する。

「今日は観に来てくれてありがとう! 朝まで騒ぐぜ」とベンジーが告げ、サイケデリックでクールな「COBRA HEAD」で強烈な轟音を浴びせかければ、ビリビリと体に伝わる振動がライブでしか味わえないエクスタシーを呼び起こす。 それに一役買っていたのが、負傷により本ツアーには不参加となった仲田憲市(B)に代わりサポートベーシストを務めた宇野剛史だ。 中学生時代にBLANKEY JET CITYに憧れベースを手にし、かつてART-SCHOOLにも所属していた彼が、SHERBETSの多彩な楽曲群を外村公敏(Dr)と共に支え、バンドに新たな刺激をもたらしていた。

今のバンド内のムードの良さがうかがえるメンバー紹介を経た後半戦は、時代に痛烈に訴えかけるメッセージソング「Stealth」、ヘヴィなリフの嵐に理性をぶっ壊される「アンドロイドルーシー」でBananaHallは狂乱の渦へ。 フロアの熱量がピークに到達しようが一切手を緩めないSHERBETS御一行は観客の胸にともった炎に容赦なくガソリンを注ぐように「LADY NEDY」をぶち込んでいく。 クライマックスは「きれいな血」~「Happy Everyday」とじわじわ加速度を増していき、ラストは4人のキレキレのソロパートでも魅せたJJD=「ジョーンジェットの犬」で息もつかせぬエンディングに。 アンコールでは、「来年、SHERBETSは25周年になるからアルバムを出す予定で、ツアーも回るので観に来てね」とベンジーがMCで発表して「Yesterday」「チャームポイント」「カミソリソング」「小さな花」の怒濤の4連発で、何度でも最高を超えていく。

客電がつきBGMが流れてもやまない拍手に、三たびステージに現れたSHERBETS。 ダブルアンコールでは「Marble」と「Rainbow Surfer」を届け、ベンジーが「またいつかどこかで会おうぜ。そのときまで全員元気でな! バイバイ」とあいさつし、4人で手をつなぎ大団円。全12公演にわたるツアーを締めくくった。 来年25周年のツアーは、2023年5月18日(木)新潟を皮切りに、6月8日(木)東京・Zepp Shinjukuまで、全国8カ所で開催される。(取材・文:奥“ボウイ”昌史 / 写真提供:アリオラジャパン)

12月3日 大阪・BananaHall セットリスト

01. Smoothie Glider

02. HIGH SCHOOL

03. RUSH

04. COBRA HEAD

05. MIA

06. Crashed Sedan Drive

07. UK

08. ひょっとして

09. Merry Lou

10. Grantham

11. Stealth

12. おフランス

13. アンドロイドルーシー

14. LADY NEDY

15. きれいな血

16. Happy Everyday

17. JJD

<アンコール1>

01. Yesterday

02. チャームポイント

03. カミソリソング

04. 小さな花

<アンコール2>

01. Marble

02. Rainbow Surfer

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