油流出 拡散防げ 五ケ瀬川で対応訓練

油流出を想定した訓練でオイルマットを投入する行政関係者

 五ケ瀬川流域の行政機関でつくる「五ケ瀬川水系水質汚濁防止連絡協議会」(会長・麻生宏斉延岡河川国道事務所長、17機関)は11月30日、河川への油流出を想定した水質事故対応訓練を延岡市古川町の同川古川樋門付近で実施した。コロナ禍の影響により4年ぶりの現地訓練で、同協議会の本県、大分県の行政機関職員約30人が被害拡大防止への対応を確認した。
 同事務所が、油流出時は発生源に近い場所で止めて拡散を防ぎ、吸着回収する原則を説明。参加者は支流と同川との合流付近にオイルフェンスを設置し、ボートから油を吸収するオイルマットを投入していた。
 同協議会幹事長の杉田聡・同事務所副所長は「4年ぶりなので、うまくいかない部分もあったが、本番でしっかり対処できるよう、関係機関と連携を密にしたい」と話していた。

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