タカラバイオは5日、新型コロナウイルスなどに対応するワクチンの受託製造の能力を強化すると明らかにした。滋賀県草津市の本社敷地内に工場を新設し、新型コロナワクチン換算で現在の年間約1200万回分の生産能力を、2027年度にも約6倍の約7千万回分に増強する。
新型コロナに限らずメッセンジャーRNA(mRNA)を使ったワクチンの製造が可能で、新たなパンデミック(世界的大流行)に備える。平常時には遺伝子治療薬の開発製造受託などを予定する。新工場は延べ床面積約1万6千平方メートルで24年4月に着工、27年6月に完成させる。経済産業省の補助金も活用する。