「富士山が噴火する可能性ある危機感をもって」 自衛隊車両での避難やドローン使った逃げ遅れ確認訓練 「地域防災の日」に実施=静岡・小山町

「地域防災の日」の12月4日、各地で避難訓練が行われ、静岡県小山町では富士山噴火を想定した避難訓練が行われました。「富士山ハザードマップ」が改訂されたことを受け、8年ぶりの開催となりました。

富士山が噴火した場合を想定した小山町の避難訓練。須走地区には「高齢者等避難」が最初に発令され、自衛隊や町の職員が目の不自由な住民の家を訪問して避難を手伝うなど様々な対応を想定しています。

避難指示を受けて小学校の校庭に集まった地元住民約680人は、自衛隊車両などを使って安全な場所に避難しました。

<参加者>

「大きな訓練は初めてなので、こういった機会を機に私たちも意識を高めあえたらいいかなという思いでやっています」

一方、近くの中学校では警察がドローンを飛ばし、救助活動が難しい森林部分を中心に逃げ遅れがないかを確認しました。

<静岡県警本部 災害対策課 眞野義文課長>

「2021年3月のハザードマップ改定に伴って見直しが図られているところです。この計画が実際の災害を想定したものになるように検証しながら訓練を行っていく」

<小山町危機管理局 永井利弘さん>

「訓練参加することによって、富士山は300年噴火していないですけど、噴火する可能性があるという危機感を持ってほしいと思います」

小山町は今回の訓練をきっかけに富士山が噴火するリスクを改めて意識してほしいとしています。

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