JR西日本が単独での維持が難しいとしている姫新線と因美線の存続や利便性の向上を求め、勝間田高(岡山県勝央町勝間田)の生徒会は5日、生徒、教職員、保護者から集めた138人分の署名を水嶋淳治町長に提出した。
署名文では、全校生徒267人のうち約80人が両線を利用しており、廃線になれば通学に大きな支障が出ると指摘。安心して通学できるよう存続と利便性の向上を町と町議会に求めている。
生徒会長の2年綱沢聖力さん(17)と副会長の2年藤木経真さん(16)が町役場を訪れ、綱沢さんが水嶋町長に手渡した。水嶋町長は「地域の足を存続させるために一生懸命努力したい」と述べた。
綱沢さんは「友人の多くが姫新線を利用しており、なくなったら困ると言っている。これから入学してくる後輩たちのためにも路線を守ってほしい」と話した。
署名活動は、勝山高(真庭市)の生徒会から協力の呼びかけがあり、10月末から2週間実施。JR西日本に対する署名活動も行っており、今後、同高生徒会を通じて提出する。