バーランダーがメッツと契約合意 2年8600万ドル+オプション1年

メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、メッツはアストロズからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕ジャスティン・バーランダーと2年8600万ドル+オプション1年で契約合意に至ったようだ。自軍からFAとなったジェイコブ・デグロムの引き留めに失敗したメッツにとって、デグロムに代わるエースを確保する大きな補強となった。なお、2025年の契約はベスティング・オプションで、2024年に140イニング以上を投げると年俸3500万ドルが保証されるという。

現在39歳のバーランダーは、3年契約を希望しているとの報道も出ていたが、最終的には高額な2年契約+オプション1年という形に落ち着いた。トミー・ジョン手術から復活した今季は28試合に先発して175イニングを投げ、18勝4敗、防御率1.75、185奪三振の好成績をマーク。最多勝と最優秀防御率の二冠を獲得して満票で自身3度目のサイ・ヤング賞に輝き、大エース健在を強烈に印象付けた。アストロズと1年2500万ドル分の契約が残っていたが、これを破棄してFAに。今季の活躍が評価され、2年8600万ドル+オプション1年という大型契約を手にすることになった。

2006年新人王、2011年MVP&サイ・ヤング賞、2019年と2022年にもサイ・ヤング賞、オールスター・ゲーム選出9度など、実績は球界屈指。通算3度のノーヒッターを達成している投手はメジャー史上6人だけであり、通算244勝&3198奪三振という実績を考えても、将来のアメリカ野球殿堂入りはほぼ確実だ。

今季は2017年に続いて自身2度目のワールドシリーズ制覇を経験しただけでなく、ワールドシリーズ通算9度目の登板で念願の初勝利もゲット。自身3球団目となるメッツでは、通算250勝や4度目のサイ・ヤング賞といった個人記録はもちろんのこと、タイガース時代の同僚であるマックス・シャーザーとともに先発ローテーションを牽引し、チームを1986年以来のワールドシリーズ制覇に導く活躍が期待される。

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