
正月の彦根城を飾るしめ縄作りがこのほど、滋賀県彦根市の城作業所であった。法被姿のスタッフらが、重要文化財の天秤櫓(てんびんやぐら)に供えるしめ縄を完成させた。22日に飾り付ける。
城では例年、市内の農家から提供されたもち米のわら約100キロを使い、天秤櫓や天守入口、玄宮園など8カ所にしめ縄を飾っている。
天秤櫓のしめ縄は長さ6メートル、重さ50キロ。午前9時からスタッフ14人が市のキャラクター「ひこにゃん」と一緒に、わらを束ねた縄3本を力強くねじった。ひこにゃんファンも駆け付け、「上手」などと感心しながら見守った。
城運営管理センターの宮川敏明所長(56)は「コロナ禍だが、来場者は9割ほどに戻っており、イベントなどで喜んでもらえるよう努めたい」と話した。