「感動をありがとう」悔しい敗戦も、日本代表に沖縄のサポーターがエール サッカーW杯決勝トーナメント

 「感動をありがとう」-。サッカーW杯カタール大会決勝トーナメント1回戦で、8強入りを懸けた日本代表を応援しようと、沖縄県内でもサポーターらが熱い声援を送った。1-1の延長の末、PK戦で前回準優勝のクロアチアに惜しくも敗れたものの、サポーターらは日本代表の熱い戦いに拍手を送った。
 那覇市牧志のフットボールカフェ「カンプノウ」には、5日深夜から、集まった多くのサポーターらで埋まった。
 前半、日本が前田大然選手のゴールで先制すると、店内の雰囲気は最高潮に。後半にクロアチアに追い付かれたが「まだいける」との声援が飛び、緊迫した試合の応援にさらに熱が入った。1-1のまま延長戦でも決着がつかず、試合はPK戦に。祈るように見守ったサポーターらだが、PK戦は1-3で敗れると落胆の声やため息も漏れた。
 那覇市の32歳の女性は「ここまでよく頑張ってくれたと思う。選手たちには感動をありがとう、おつかれさまでしたと伝えたい」と感謝。「強豪のドイツ、スペインに勝って、クロアチアともPKにもつれこむ互角の戦いを見せてくれた。毎回元気をもらえた。明日も仕事で、体は疲れているけど頑張ろうと思える」と話した。
 県出身で、現在は福岡在住の54歳の男性は「どうしてもクロアチア戦を沖縄のカンプノウで見たくて飛行機に乗ってきた。正直悔しいが、PKまでいけたのは成長だと思う。次に期待したい」と話した。
 

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