エンゼルスがブルペン補強 右腕エステベスと2年1350万ドルで合意

エンゼルスが課題の1つであったブルペンの補強を実現させた。日本時間12月6日、エンゼルスはロッキーズからフリーエージェント(FA)となっていた救援右腕カルロス・エステベスと2年契約を結んだことを発表。総額は1350万ドルと報じられており、2023年と2024年の年俸はそれぞれ675万ドルとなる。今夏ライセル・イグレシアスをトレードで放出したあと、クローザーを固定できなかったエンゼルスだが、エステベスは2016年と2021年にそれぞれ11セーブを挙げた実績があり、新天地でクローザーを任される可能性もありそうだ。

現在29歳のエステベスは「打者天国」と呼ばれるクアーズ・フィールドを本拠地とするロッキーズで6年間プレー。今季は62試合に登板して57イニングを投げ、4勝4敗2セーブ、13ホールド、防御率3.47、54奪三振という自己ベストの成績をマークした。メジャー通算では321試合に登板し、18勝21敗25セーブ、63ホールド、防御率4.59、奪三振率9.30、与四球率3.52という成績を残している。

ピッチングは平均97.5マイルのフォーシームが全体の7割以上を占め、そこにスライダーとチェンジアップをほぼ同じ割合で交えていくスタイル。今後エンゼルスがクローザーの獲得に動く可能性もあるが、現時点ではエンゼルスの来季のクローザーの最有力候補と言えるだろう。

エステベスが加入したエンゼルスのブルペンは、アーロン・ループ、ライアン・テペラ、ジミー・ハーゲット、ホセ・キハダらが中心で、ほかにはアンドリュー・ワンツ、ザック・ワイス、ロングリリーフ担当のハイメ・バリアが控えている。先発6番手争いに敗れた投手もブルペンに加わることになるだろう。だが、ポストシーズン進出を目指すうえでまだ十分な戦力とは言えず、残りの補強資金との兼ね合いにはなるものの、今後の移籍市場でペリー・ミナシアンGMがどのような補強を見せるか注目される。

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