福祉文化会館 入札で跡地売却検討 岡山市 隣接する市民文化ホールも

売却も視野に跡地活用が検討されている市福祉文化会館(左)と市立市民文化ホール

 岡山市は6日、新市民会館「岡山芸術創造劇場ハレノワ」(北区表町)の開館に伴って2023年度末で閉館する市福祉文化会館(中区小橋町)の解体後の跡地について、入札による売却も視野に検討していることを明らかにした。

 この日の市議会本会議で、跡地利用の計画と見通しを問う個人質問に対し、中原貴美市民生活局長は「24~25年度にかけて解体することとしており、市役所内で再活用の意向の有無を確認し、希望がなければ入札による売却を行う予定」と述べた。

 1971年に開館した福祉文化会館は鉄筋コンクリート5階地下1階。市によると、76年に開館した隣接の市立市民文化ホールも解体し、同様の方法で跡地活用を進めていくという。

 また市は福祉文化会館に入居中の市障害者団体連合会の移転先について、年明けの早い段階で具体的な場所を提案する方針も示した。

 連合会は身体、視覚、聴覚など七つの障害者団体で組織。市は当初、瀬戸町健康福祉の館(東区瀬戸町下)を移転先候補として提案したが、連合会から市中心部からさほど遠くなく、利便性のよい公共施設への入居を望む意見があるという。

 移転先の検討状況を問われた福井貴弘保健福祉局長は「利用可能な施設の調査検討を行うとともに、連合会からの移転先アイデアについても調査し、具体の提案に向けた作業を進めている」と答弁した。

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